ツヨライブ

Web業界で働く大村剛士(オオムラツヨシ)のWebマーケティングブログ。新しいユーザー体験を考えたり、紹介したり。

CMS絡みのサービス企画で感じたこと

HACK, SaaS, Web, WebSite, Webビジネス, マーケティング 2月 1st, 2010

たまには仕事の話でも書きます。
知らないコトバがあるかもしれませんが、ご興味のある方だけに。

現在の仕事ではCMSに関する企画を進めているのだけれど、この市場、まだまだ発展中ということもあってどこがデファクトになるかも見えず、なかなか進めづらい状況にある。

もっとも、CMSプロダクトそのものを開発するのであれば、ターゲットを絞って必要な機能を実装し、ターゲット層のリテラシーに合わせたユーザビリティを実現すればそれなりのプロダクトに仕上るとは思うが、ウチの会社はプロダクト開発会社ではなく世の中的にいうところのSIPSであり、特に昨今の流れになっているCMS案件では、「適切な」CMSを「適切な」価格で、「適切な」サービス形態として「適切な」サイト設計と「適切な」運用設計で提供できる“提案力”を磨いていく必要があって、そのためにはあまたのCMSの中から“選定”し、使えるようになっていなければならないのだ。

もっとも人やカネが潤沢であれば、選定するCMSも増えて、一気に提案力強化を進められるのだけれども、現実は厳しく、限られたCMSの中から“目利き”をしなければならない。これが一番悩ましい。

「Webサイトの規模によって、CMSを使い分ける」なんてよく見聞きするけれど、そもそも「サイトの規模」って何を基準に判断するのよ?と考えてみてほしい。わかりやすいのは、ページ数だろうけども、ほかにもアクセス数だったり、更新者の数だったり、ドメインの数だったり、コンテンツの容量だったり、サーバの台数によって、「大きい/小さい」って変わってくるもので、これらは必ずしも「ページ数」に比例するものではない。

さらに、「じゃあとりあえずページ数を基準に考えてみよう」といっても、1000ページ以内を小規模というのか、100ページ以内を小規模というのか、はたまた50ページ未満なのか、といった「切り方」も千差万別で、簡単に切れるものではない。さらに、ページの内容にしたって、カタログサイトのような画一的なページばかりを束ねた1000ページと、いろんなカテゴリ、テンプレートから成る1000ページでは比較内容が異なるわけで、とにかく規模を測るパラメータが多すぎるのだ。

だから我々のようないわゆるSIPS系の業界は、ある程度指標を決めて、割り切って選定していかないと、なかなか効率的な業務が進められず疲弊してしまう。また、選定したCMSが世の中的にまったく評価を得られていないものだったりしても同様だ。そうならないように企画の段階での「目利き」は責任が大きい。

そんなことだから、今回CMSを絡めた新サービスを立ち上げたのだが、ここに至るまでに1年半を計画に費やしてしまった。この業界で“1年半”なんてとても長い期間で、実際にはこの期間の間でもめまぐるしくCMS業界は動いてきた。その間のトレンドをいちいちキャッチアップし続けていたため、結果としてこんなにかかってしまったのかもしれない。

さて、そんなこんなで今回立ち上げたサービス。構想に期間を費やしてしまってout-of-dateにならないよう結構がんばった。そして、(手前味噌だが)よくまとまったと思う。制作会社のニーズやCMSベンダーの生のニーズを汲み取ったもので、価格的にも悪くない。このブログでは明確にご紹介できないのは申し訳ないが、もしご連絡をいただければご紹介させていただきたい。

あとはとにかく営業して、フィードバックをもらい、改善していくのみ。そしてもうひとつ、社内の軋轢を解消すること。レガシーな企業だから、そういうところが一番重労働だったりするんだけども(涙)

最後に、前回のセミナーで印象的だった林さんの言葉

波を見るな、潮の流れを見ろ
(波はすぐに消えたり方向が変わったりするが、潮の流れはつねに一方向)Sea and Storm - Point Lobos, California

どこの業界でも同じですが、市場で生き残るための基本原則だと思いました。納得。

関連記事

    None Found


このエントリをはてなブックマークに登録 この記事をPOOKMARKに登録する Deliciousにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlにブックマーク

コメントをお願いします